B君は、人は良いですが、すこしドジなところがあり、慌て者。
気軽に動くが、おっちょこちょいで詰が甘いのえdす。
仕事は早いが尻抜けで、守りに弱いため、犠牲にされやすいです。
頭は良いので敵の企みを見破る力はありますが、それをすぐ言ってしまうから威力がなくなります。
知っているぞと知らせるだけで、内容を明かさないほうが凄味があります。
つまり、こちらの芯の芯まで、心の奥底まで知られてしまうため、相手もワナを仕掛けやすくなる寸法です。
・・・これにたいして、A君は手八丁、口八丁、仕事もできますが理屈も強いです。
頭の良さが表面にでて、攻めが鋭すぎます。
いったん論争をしだしたら、上司といえどもとことんまで追い詰めます。
自分の意見が正論だと思うと、歯に衣着せず、ずばりと言い切るのです。
彼が課長に昇格する前、出世街道から外されたのは、当時の本部長が若手との懇談会の席上
"どうすれば我社の業績を向上させられるか"
・・・ときいたのにたいして、A君は
"現社長が1日も早く引退されることです。
最近は少々ボケてきているのに、過去の栄光と実績にたいする自信から現在の能力を錯覚し、経営にたいして発言しすぎます。
まさに典型的な老害です"
・・・と発言したのがきっかけだといわれています。
うますぎるので1回は勝っても次にはかならずチョコレートを取り返されますし、またチョコレートを取り返すまで執拗にチャレンジされるからです。
最後は部内コンペでもA君は嫌われるようになりました。
彼は"試合であるからには、勝たなければ意味がない"というスポーツ哲学をもっていましたが、社内や取引先とのゴルフは試合とはいいきれないのです。
私は一度だけA君に、
「キミのところの部長はなによりもゴルフが好きなんだから、キミの取引先に頼んで部長をゴルフに招待してもらうんだな。
キミは参加せずに・・・」
・・・と、アドバイスしたことがあります。
ところが、彼は試合なんだから自分が出ないとゴルフにならないと思い込んでいた節があります。
B君は麻雀が好きです。
いつも自分がアレンジして4人のメンバーをそろえ、その癖いつも負けています。
私の三菱商事時代の後輩に対照的な2人の男がいました。
2人とも出世できませんでしたが、1人は"できすぎた"ためであり、もう1人は"できなさすぎた"ためです。
2人は年齢も5歳ほどちがい、所属する部もちがいましたが、50歳をすぎても部長代理どまりです。
できすぎる男をA君、できなさすぎる男をB君として、2人のビヘイビアを追ってみましょう。
最近丸の内の路上でA君にばったりあいました。
真っ黒に日焼けしています。
「相変わらずゴルフに凝っているのかね」
A君はゴルフのハンディがシングルです。
30歳をすぎてから取引先とのつきあいで始めましたが、練習熱心なうえに、根が徹底主義なのでみるみる上達し、シングルになりました。
・・・ところが取引先の担当が変わると、誰もA君とゴルフをしなくなりました。