落葉樹や多年草が葉を開く前には、地面に陽の光が十分に届き、地表面温度の日較差(温度変化)が大きいです。
冬の低温で休眠の解けたサクラソウの種子は、そのような温度の日較差があると発芽しやすいという性質をもっています。
種子が湿った状態で低温にさらされると休眠からさめ、温度の日較差があると発芽しやすい性質をもつことで、サクラソウは、小さな芽生えの成長に都合のよい春の季節的ギャップ(植生の隙間)で芽生えることができるのです。
夏の地表面は植生におおわれるため地表面温度の日較差は小さいですが、春のオギの芽出しの前は、地表而温度の日較差が大きいのです。
大きな日較差がみられる時期の後に、サクラソウの発芽がみられるのです。
サクラソウの種子は、湿った状態での低温による休眠解除と温度の大きな変化に対する反応性の両方の性質をもつことによって、芽生えの成長に適した春の季節的なギャップ(植生の隙間)にタイミングよく芽生えることができます。
サクラソウの種子発芽の性質を利用すれば、実験室内で人工的に発芽させることが可能です。
発芽ができる条件を整えてやればよいのです。